November 2, 2008

リハビリがてら

最近、リハビリがてらにまたPhotoshopやDreamweaverを触り始めています。没頭しだすとあっという間に時間が過ぎるけど、これを毎日毎日一日中やってたかと思うと、ワーキングプアの大変な毎日を思い出します。

今はリハビリ中なのであまり無理をせず、疲れたら本や録画しておいた映画を見ることにしています。
で、ブログに書く。

感想を人に言うなり、ブログに書くなりすることは大事だと思うのです。インプットしたことはアウトプットすることでより強くインプットされるんだと思います。だから僕は、しょーもない日常をきっとずっともっと書き続けます。

■ 映画
『ホテル・ルワンダ』

1994年にルワンダで起きたフツ族とツチ族の民族紛争を舞台にした映画で、以前読書感想文を書いた『ジェノサイドの丘』にも登場し、紛争中、自分のホテルに人種を問わず多くの人をかくまったホテルオーナーの話です。

ルワンダ紛争のことを知ろうと『ジェノサイドの丘』を読もうと思う人は多いと思うんですけど、正直、僕はあの本はキャッチー感に欠けるものだと思います。
それはものすごく単純な理由で、ルワンダの言葉(名詞)が難しいからです。"ツチ族"と"フツ族"もどっちがどっちかわからなくなるし、"ポール・ルセサバギナ"とか"オギュスタン・ビジムング"とか登場人物の名前もなかなか頭に入ってきません。これは僕特有の悩みかも知れませんけど。

ただ、この映画『ホテル・ルワンダ』だと、活字だけでなくビジュアルでの認識も可能になり、よりスムーズにルワンダ紛争の状況を理解することができました。しかし、この映画だけでは逆にルワンダ紛争の全容が見えないので、やはり『ジェノサイドの丘』も併せて読んでいただくのがお勧めです。

余談ですが、この映画は海外ではアカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされるほど評価が高かったようですが、日本の配給会社や劇場はさほど興味を示さず、あまり大々的に放映されなかったようです。
興味を示さなかった理由としては、紛争を扱った暗い内容であったことや、配給権の値段が高かったからなどらしいです。
悲しいっすね。日本は、僕らはルワンダでの大虐殺のみならず、それをもとにした映画にも興味を示さなかったわけです。市場原理主義とは心をも売ることなのですか。

『寝ずの番』

ある落語家一門の通夜の席で語られる思い出話を中心にしたお話。原作者は中島らもで、監督はマキノ雅彦 a.k.a. 津川雅彦だそうで。これらの情報を先に知っていたら、たぶん普段の僕はスルーしてたな。大物俳優が調子に乗って監督しちゃった的に捉えて、気にも留めなかったはすだ。

しかし、事故的に観てしまった。夜中、ふとチャンネルを映画チャンネルに合わせると、"ピッチリ横分け鼻デカ兄さん"a.k.a. 中井貴一が扮する落語家が、なかなか強烈な下ネタをぶちかましていて、一瞬で心を奪われた。
結局、最後まで全編下ネタだらけで、おまけにマリファナまで登場する。これが中島らもワールドなのか......。

しかし、これがただただ強烈な笑い話なだけでなく、優しく暖かくも感じることができたのは、思い出話野中に、故人やその周りの人の人間模様がユーモアやペーソスを交えてしっかり描かれていたからだと思います。

ふーん、こんなのも僕はアリだったんだなって、思わぬ事故によって気づきました。

『嫌われ松子の一生』

『下妻物語』の中島哲也監督の作品です。前述の『寝ずの番』とは違って、逆に監督を知っていたからこそ観ました。

で、やっぱり良かった。最初はちょっと松子の人生に起こること全てが痛々しすぎて、もしかするとこのまま終るんじゃないかと心配したけど、ちゃんと最後には心が救われた。それってきっと中島監督の得意とするとこなんだろうなぁ。この人は映像もストーリーも演出もコントラストが効いてます。めっさ恐い人らしいけど、この人の作品は好き。

こりゃ最新作の『パコと魔法の絵本』も良さそうっす。

『サマータイムマシン・ブルース』

京都の劇団、ヨーロッパ企画の戯曲が原作の映画です。監督は『踊る大捜査線 THE MOVIE』や『UDON』の本広克行さんです。

大学のSF研究会に突如現れたタイムトラベラーとタイムマシンをめぐるコメディです。笑いのタイプとしては、スラップスティックでもなく、ベタベタでもなく、いかにも劇団系の"空気系"笑いだと思います。リズムとか間で笑わせる感じ。

タイムマシンと言えばドラえもんですけど、タイムトラベルの話はいつも頭がおかしくなりそうになります。パラレルワールド?相対性理論?結局、どの物語の中でも矛盾は解決できなくて、いつもモヤモヤが残ります。
しかし、この作品は意外にも最終的にうまく整合性がとれた気がする。これ以上深くは考えないでおこう。

■ 本

乳と卵』 著者:川上未映子

この本を読もうと思ったきっかけは、極めて不純で、著者の川上未映子さんがナイスなルックスだったからです。いい感じにちょっと年上だったからです。大阪出身だったからです。そういったパーソナリティありきです。

芥川賞作品というのは、そんな不純さを覆い隠すいい口実でした。僕にとっては芥川賞も直木賞もどうでもいいこと。逆にそんな賞をとる作品って難しそうだって気が引ける。今回はたまたま文学に触れるのに不純と思わしき動機を隠すいい口実になっただけで。

それにね、賞とか名声って、ちょっとした動機になるくらいでいいんじゃないでしょうか。数ある本の中から、ほんならこれ読んでみよかってね。
そもそもどんな権威を持ってしてもクオリティの保証なんてできませんよね。絶大な人気を誇る村上春樹作品もアマゾンのカスタマーレビューでは賛否両論だし、この『乳と卵』だってそうでした。いろんな人がいろんなことを言うものです。必ずしも「名作=万人受け」ではない。自分に合ったものを探せばいいし、自分で探すから見つけたときはすごく嬉しいんだと思います。
僕の場合は、受賞したものや売れているものには何かしら(外的要因も含め)理由があるはずだと思っているから、一応はサラッと味見します。食わず嫌いじゃもったいない。

で、今作の感想。ストーリーは意外にわかりやすく、最後にはそれなりにカタルシスを得ることができました。僕は理由とか意図をすごく知りたがる、たぶんアートには向いていないタイプだから、名作と言われる本でも、スッキリできないまま終るものが苦手です。
今回はそれがほぼなかった。芥川賞なんつーから構えていたけど、意外にシンプルでした。

しかし、特徴的なのは文体。ちょっとした衝撃さえあった。大阪弁の口語をふんだんに用い、句読点も登場人物のブレスのタイミングでしか使われていないっぽい(本来そういうものか......?)。
僕はDTPの仕事で本の編集工程に関わっていたこともあるので、こういった一般的なルールから少し逸脱したような文体に多少戸惑い、なかなか言葉が頭に入ってこなかったのですが、だんだん慣れてきて、あぁこういうことかって思えるようになると、その独特な文体を楽しめるようになりました。グルーヴ感っていうんですかね。ちょっとした新しい感覚との出会いでした。

Big Fat Cat and The Mustard Pie
著者:向山 貴彦、たかしま てつを

英語学習の本で、たぶん2年以上前に買って、3/4ぐらいまでしか読めずに本棚に埋もれていました。

この本は少し変わっていて、基本的にはただただ英語で書かれた物語を読むというものです。ほぼ訳は書いてなくて、少しだけ文法について解説があるくらいです。間違いなくTOEICとか受験のために読む本ではないと思う。

この本では「英語の文章を楽しく読めるようになる」ということが重要なようです。
確かにそうでした。ボリュームも少なく、中学生レベルの英語力で、わからなければなんとか辞書を使えば読めるような内容でした。たぶんこの本を何回も読めば読むほど、英語の本を読むことが楽しくなってくる気がする。

英会話やいろんな学習本に挫折したことのある人にはちょっと新しいアプローチじゃないでしょうか。
そんな人は一度お試しあれ。

Posted On: 5:05 PM

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